2007年10月 浜松へ
2007年10月7日 昼
いつものインターネット検索で、ある一つのブリーダーさんのホームページで生まれたばかりのかわいいビーグルを見つけ「この子がいい浜松まで会いに行く」と言い出しました。
僕は仕事だ何だと理由をつけて日数を稼いでいました。
けれども2週間ほど経った10月7日にレンタカーを手配し妻を浜松まで連れていくことにしました。
でも、意地悪く「実際に会いに行くまでは決められない」などの理由をつけてブリーダーに電話したりして予約みたいなことはしないように仕向けていました。
目的がないとレンタカーは借りたりしないので、車を売ってしまって以来なかなか車を運転する機会のない僕の楽しみは長距離ドライブの行先・目的ができただけ。何なら妻の誕生日も近かったのでそれにかこつけたドライブに出かけよう。
。。。2週間も経てばその子はもう引き取られていないであろうと
なのでホームページで見たかわいいその子がまだ引き取られずにそこにいるかいないかなど気にもしていませんでした。
ただ、出発の前から、すでに誰かに引き取られていて「せっかく浜松まで来たけど残念だね、また別の子探そうね」というセリフを用意してました。
ホームページを印刷したこの地図を頼りに浜松に向かいました。
高速を三ヶ日で降り、両脇の景色が民家で今にも人がひょっこり出てきそうな細い国道を山の奥の方へ入っていきました。山道に入るとカーブが右へ左へ繰り返し続き、運転しながらだんだん方向感覚がなくなっていきながらカーナビだけを頼りに目指すブリーダーの犬舎に向かいました。
すれ違うクルマも人もない山道で時間から取り残されたような不安な気持ちだったので昼間なのに薄暗くなっているような感じでした。カーナビも慣れないので三叉路や斜めに交差する交差点や地図がこの道を示しているのか違う道なのかだんだん勘すらも信用できなくなってくるしで、ゆっくりと看板を探しながら車を進めました。
「さっきのとこかも」
「どうやら通り過ぎたね」
と車をUターンさせられる空間を探して進み次に出てきた脇の道にクルマの頭を突っ込み切り返してUターンして、ようやく目指していたブリーダーさんの名前が掲げられた小さな看板を見つけました。
山の斜面に流しつけられたようなコンクリートで舗装された看板わきの道を上がると林で覆われた空間から斜面を大きく切り開かれ、いくつものコンクリートの枠やフェンスに区切られた意外に人工的な犬舎が目の前に広がりました。
停めた車から人の気配のする事務所と見られる2階建のプレハブの前で何かの作業をしていたお兄さんが手を止めて私たちを迎え2階にある事務所に案内してくれました。
ビーグル犬をWebサイトで探してこの犬舎を見つけたこと、目当ての子がいること、ただ今日は見に来ただけで連れて帰るつもりはないことを手短に伝え、軽く犬舎の犬種などの紹介を受けるとその子のいる犬舎に連れて行ってもらうことになりました。
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